Happy new year!

もうそんな時期ではないかもしれませんが、あけましておめでとうございます。

2021年も1週間が過ぎましたが、どんな7日間でしたでしょうか?

新年の抱負、目標、ゴール、色々な言い方がありますが、「今年はXXするぞ!」という気持ちが盛り上がる時期ですよね。

でも1週間経ったところで、掲げた目標は本当に叶えたいものなのか、

ちょっと自分の心と相談する時間を持つといいタイミングではないかな、と思います。

 

「目標を立てましょう!」

「理想の生活を描いてみよう」

「将来どうなっていたいか、イメージしてみましょう」

言われれば言われるほどわからなくなってしまったり、あわてて「目標設定のための目標」を立ててしまったり、そんなこと実はないでしょうか?

将来のことを考えなさい、3年後、5年後どうなっていたい?と問われて即答できる方って実は少ないのではないかなあ、と感じます。

私も正直なところ3年後、5年後どうなっていたい?と聞かれたら「どうだろうなあ?」という感じです。

 

でも、それでもいいと思うんです。

亡くなったスティーブ・ジョブズがスタンフォード大学の卒業式で行ったスピーチの中で「connecting the dots」というフレーズがありました。

熱狂的な大ファンでもなければApple製品に全く興味もなかった私でしたが、とても心に響いた言葉です。

「未来を見据えても点と点はつなげられないけど、過去を振り返ったときに初めて点がつながる。」

 

ここでいう「点」は過去の決断だったり、経験だったり、あるいは苦しかったことや、夢中になったことなどあらゆることが「点」になりうるんですよね。

彼の場合、

大学中退を決めて、

「必要な単位をとるための授業」ではなくて「面白そうな授業」を受けることに決めて、

偶然出会って夢中になったカリグラフィの授業

そして、10年後のマッキントッシュデザイン。

その時々にはそれがどう未来に結びつくかなんて想像もできなかった点たちが、世界で初めて美しいフォントや字間調整機能を持つコンピューターの誕生につながっています。

 

目標に向かって前進することももちろん素敵だし、大切なことではあるけれど、私はこの「点と点がつながる」という考え方がとても好きです。

私自身、この10年間はその時をとにかく必死に生きていて、翌年どうなっているかさえもわからない状況でしたが、今振り返るといくつもの点ができていた期間だったんだな、と思うことができています。

震災後止むを得ずイギリスに住むことになった2011年。

とにかく仕事が必要だったから、激安月給のカスタマーサービス職に付き、

たまたま空きがでたマーケティング職にダメ元で応募したのが2012年。

職場いじめのストレスと産後うつ、地震のトラウマにやっと向かい合うことに決めてカウンセリング、認知行動療法を経験した2018年。

そしてリストラ後独立を決めた2019年。

 

自分の中では見事なまでに点と点がつながっていて、

ああ、あのときがあってよかった、と思えるんです。

 

もし今、目標を考える余裕がなかったり、悩んで悩んで日々できること、やりたいことを精一杯しているのであれば、大事な点を築いている時なのかもしれませんね。

その時には決してわからないけど、今している仕事も、作業も、経験も、きっと人生のどこかにつながっていると思えると、力が湧いてきませんか?

 

〇〇するべきだ、とか〇〇でなければいけない、という思い込みや偏見から自由になって、気持ちの趣くままにやってみると大事な点が生まれるきっかけになるかもしれないし、そんな風にしてたくさんの点ができていくのかもしれません。

 

「Connecting the dots」素敵な言葉ですよね。

 

こちらで名スピーチの全文が日本語訳と英語原文で読めます。

日本語字幕付きのスピーチ動画がありましたのでぜひ^^